はじめに
お腹が大きくなってくると体重が増えるだけでなく、お腹が大きく前にせり出してくるため重心が変化します。そのためどうしても姿勢が悪くなったり、眠ることもままならないことがありますよね。バランスの悪い姿勢はお腹の負担となりますし腰痛や体の疲れに繋がります。ママがゆっくりと体を休めるためにも休息や睡眠は大切です。そこで今回は、大きなお腹でも楽に休める、眠れるオススメの姿勢をご紹介します。個人差があるかとは思いますが、一般的に妊婦さんが楽な寝姿勢として知られる方法ですので参考になさってください。
基本は横向きがオススメ
おなかが大きくなるにつれて、妊娠前と同じ姿勢で寝ていると何だか息苦しく感じられたり、眠りが浅くなることがあります。妊娠中に仰向けに寝ていると、圧迫感や息苦しさで気分が悪くなるという妊婦さんも多いのではないでしょうか?これは、大きくなった子宮で大静脈が圧迫されて血行が悪くなることにより、心臓に血液が戻りにくくなることで起こる「仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群」と言われるものです。そのため基本は「横を向いて寝る」のがオススメです。また、右側に大静脈が流れているため、右側を下にして寝ると大静脈が圧迫されつぶれたような状態になり血行も悪くなります。胎盤へしっかりと栄養素を送り、血液の流れを改善させるためにも、左側を下にした眠ることが大切だと言われています。
楽な姿勢を作るためクッションは必須
妊娠すると血液循環量増えるため、血液がきちんと循環するために上半身を枕やクッションでほんの少し上げるのも良いと言われています。また、横たわった時の足を少し上げるためにクッションを使うのも楽な姿勢になるポイント。中にはクッションを抱いて眠ると楽という妊婦さんもいらっしゃるようです。枕とは別に、クッションや抱き枕を用意しておくと、楽な寝姿勢を作るための助けになります。
「シムスの体位」でリラックスしよう!
「シムスの体位」というのをご存知ですか?妊婦さんの中には聞いたことがある、という方も多いかもしれませんね。これは、妊婦さんが最も力を抜きやすい体位と言われています。体全体がリラックスした状態になれるので、ちょっとした休息や安眠できる寝姿勢としてオススメです。やり方は簡単!片膝を曲げた状態でゆったりと横たわるだけ。上になる足の膝の下にクッションを置いてバランスをとると、さらに楽な姿勢になります。自分ひとりではなかなかうまくできない、という方は、「シムスの体位」に適した抱き枕なども販売されているようですので、使用してみるのもひとつの方法です。
適度な体温で睡眠に入りましょう
温かいお風呂に入ってすぐ布団に入ると体が温かいままよく眠れそうですが、実際はそうではないそうです。なぜなら、体が熱い間は交感神経が優位になりなかなか寝付けない状態になってしまうから。そこで、入浴後は少し休憩し体のほてりがおさまってきたら布団に入ると安眠しやすいようです。お湯の温度も38~40度程度のぬるめのお湯にゆっくりとつかるのがオススメです。
おわりに
いかがでしたでしょうか?お腹が大きくなってくると妊娠前では考えもしなかった日常のことが困難に思えることも多いですよね。その中でも毎日の大切な睡眠をできるだけ楽にとれるように、上記に挙げたようなポイントを知っておくと便利です。筆者も実際に「シムスの体位」や、足の下にクッションを置くといったことは本当に役立ちました。ちょっとした工夫で楽になれる姿勢ですので、良い睡眠をとるためにも是非試してみてくださいね。