『私の生理は大丈夫?』~若年期編~

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10~20代は卵巣のホルモン分泌機能や子宮の機能が未発達なこともあり、いろんな生理トラブルが起こりがちです。特に生理周期が安定しない「生理不順」の状態に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。生理不順は体が成熟するにつれて軽減する場合もありますが、放置したままにしていると深刻な状況になる可能性があります。そこで今回は生理不順を放置してはいけない理由とともに、自分で生理不順かどうかを判断できる生理周期の数え方をご紹介します。

生理不順が招くデメリットとは?

正常な生理周期は25~38日と言われています。これより短い場合は「頻発月経」、長い場合は「稀発月経」とよばれいずれも生理不順の状態とされます。どちらも女性ホルモンの働きがうまくいっていない状態なので、肌荒れがひどい・生理痛がひどいなどの症状が出やすくなり、仕事や勉強に集中できなくなったり旅行などのレジャーを楽しむのが難しくなるだけでなく、自分に自信が持てなくなったりストレスをためこんだりということにもつながるやすくなります。また妊娠を望んでいてもなかなか妊娠できない場合もあります。

特に怖いのは生理がとまってしまう状態です。やせたい願望が強すぎて過激なダイエットをしたりストレスで食生活や生活習慣が乱れたりすると起こりやすく、排卵そのものが起こっていない可能性が高いです。この無排卵周期という状態は自分で判断することは難しく、自然に自力での排卵ができるようになるには通常婦人科での治療を必要とするケースが多いです。「生理がないから楽だ」と放置している人も中にはいますが、生理が起こらないことで引き起こされる体調不良による心身のストレスのほうがよほど悪影響なのです。

生理周期を知っておくことのメリットとは?

生理周期が28日とか30日といった話を時々見たり聞いたりするけれど実は自分の生理周期がよく分からない…そんな人もいるのではないでしょうか。生理周期を知っているといろんなメリットがあるのですが、まず自分の体調の変化を受け入れやすくなります。たとえば生理が始まる一週間前頃から肌荒れがひどくなってくる人の場合、肌荒れの原因が生理前のホルモン分泌の影響だと知っていればいたずらに不安になったり、イライラすることがなくなり、ゆったりと過ごすことができるんですね。

次に妊娠しやすい時期が分かるというメリットがあります。妊娠のファーストステップは排卵された卵子と精子が出会って受精することですから、妊娠を望んでいるなら排卵の時期に性交渉をもつ必要があります。個人差はありますが、排卵時期は生理が始まる約2週間前が目安。たとえば生理周期が30日の人だと周期16日目前後です。自分の生理周期がつかめていればこのように簡単な計算で妊娠しやすい時期を予測することができます。
さらに婦人科系疾患を初期段階で発見できる可能性が高いというメリットもあります。健康な状態なら生理以外の出血は基本的にありませんから不正出血にすぐ気づくことができるのです。

自分の生理周期を簡単に知るコツ

このように自分の生理周期を知っておくと体調管理がしやすくなりますからぜひ知っておきたいもの。正しい生理周期の数え方をこの機会に覚えておきましょう。
生理周期とは、生理が始まってから次の生理が始まる前日までの日数を指します。たとえば10月1日に生理が始まって10月8日に終わり、次の生理が10月31日に始まったとしたら、生理が始まってから次の生理が始まる前日までの日数を数えるので1日から30日までの日数、つまり30日になります。慣れるまでは頭で計算せずカレンダーで確認しながら計算すると簡単です。

生理周期は今の体調のヒントをくれるもの。「先月より2日長くなった!」などと毎月神経質にカウントするのではなく、セルフメンテナンスの材料として生かしていきましょう。

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